CSS Nite LP52の課題図書「なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?」を読んだよ

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7月15日(土)に開催されるCSS Nite LP52「ウェブサイト制作、手を動かす前に考えておくこと」 に参加する予定なんですが、珍しく課題図書 が3冊ほど出されていたので真面目に読み進めています。当日までには3冊とも目を通しておきたい。

まずは一冊目。

なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?3Cで強化する5つのウェブマーケティング施策 」を読んだので簡単なレビューを書いておきます。

「当たり前」が一番難しい

ウェブサイトを活用したマーケティングについての基礎が包括的にまとめられた良い本です。入門的な内容で、ウェブやデジタル・マーケティングの経験がある方には物足りないかもしれません。ただ、書いてあることは「当たり前のこと」でも、実はその「当たり前」をしっかりやるのが一番大変だったりするので、自分たちがやっていることを振り返って、基本に立ち返って見直すのに役立つ内容だと思いました。

また、基本的かつ大切なことがすごく丁寧にわかりやすく書いてあるので、ウェブ担当者以外の人たちにウェブについての理解を深めるための教科書としても使えると思いました。

根本の理解と基本のキ

内容を3点に絞って、ものすごくざっくりまとめてみます。この本を読んで受け取った主なメッセージは以下の3つでした。

1. 選択と集中をしてやることを絞ろう

やれコンテンツマーケティングだSNSマーケティングだと、やれることは沢山あるけど、流行りに飛びつくんじゃなくて、最大の効果を生み出すことにリソースを集中するように戦略を考えしましょう、ということが書かれています。この前のUSJのマーケティング入門でも似たようなことが書かれていました。どこにフォーカスするべきか判断が難しい時はありますけど、効果が高い、確率が高いものを見極めて集中して、やるとなったら効果を最大化するよう戦術を考える。その繰り返しですね。

2. ユーザのことを深く知ろう

ちゃんと調査して、ユーザのことを深く知ろうよ、ということが書いてあります。ユーザインタビューなどの調査をやって「自分が思うユーザのためになること」ではなくて「ユーザが本当に求めていること」を探りましょう、と。まさに、その通りです。わかっているつもりでも、実際にユーザに話を聞いたり、ユーザの行動を見ると驚かされることが多くあります。あと、ユーザの行動も時間とともに変化していくので定期的に確認したいところです。

3. ウェブサイトへの集客についての考え方を見極めよう

SEO、リスティング広告、コンテンツマーケティングについて、ユーザ調査の結果をベースにユーザ目線でそれぞれの施策を行えば、効果が出せる、といったことが書いてあります。戦略的に効果を発揮できるようにやりましょう、と。

例えば、SEOについては「ユーザにとって価値あるサイトが上位に表示される」という根本を理解して、「SEO対策」をするのではなくユーザから見て価値あるサイト(コンテンツ)を作りましょう、ということが書かれています。キーワード調査についてもわかりやすく説明されていて、特にこの辺はウェブ担以外でコンテンツを作る人たちに読んでもらったら効果的だと思いました。ウェブ担当者だけではコンテンツは作れないですからね。

まとめ

他にも、リスティング広告について、広告だけで成果を出そうとするのではくユーザ体験全体を考えて成果を上げることを考えましょう、とか。顧客視点からユーザが困るであろうことを先回りして案内する「ガイドコンテンツ」を作るとか。さらにはサイトの設計についても大切な考え方がコンパクトにわかりやすくまとめられていました

僕も長い間ウェブサイトの運営をしていますが、頷ける内容がたくさんありました。流行に流されて、うわべだけの施策を繰り返すのではなくて、根本を理解して大事な土台を築くことで、次に繋がる施策を考えられるように、積み上げていけるようになります。最新情報とかテクニックを知るのも大切ですが、根本を理解することや考え方を学ぶことのほうが重要だと、僕は考えています。そういった意味でも、なかなか良い本だなと思いました。

以上、「なぜ、あなたのウェブには戦略がないのか?3Cで強化する5つのウェブマーケティング施策 」についての簡単なまとめと感想でした。

CSS Nite LP52に参加される方々、当日はよろしくお願いします。なにを?笑

残りの2冊については、また後日!

Enjoy reading!

About the author

Rriverのステッカーが貼られたMacBookの向こうにいる自分のMemojiの似顔絵

「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら

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