70歳のお父さんにサイト移行の手続きは難しい。Yahoo!ジオシティーズ終了の持つ意味

先日、Yahoo!ジオシティーズの終了 に伴うサイト移行手続きで困っている知り合いのお父さんのヘルプをしてきました。70歳を超える方ですが、独自ドメインを取得して自分で20年近くウェブサイトを運営してきたそうです。なので、ウェブに関する知識はある程度持ち合わせている方でした。

サイトを見てみたら情熱あふれるコンテンツで、一所懸命アップデートしているのが伝わってくる内容でした。ウェブ制作をしている自分の職業柄、細かいデザインの部分だとかナビゲーションの分かりにくさだとか、サイトの作りが気にならなくもなかったわけですが。ページを見ていたら「発信したい!」「この情報を求めている人に伝えたい!」という思いが伝わってきて胸が熱くなりました。

アクセシビリティも、デザインも、最新技術も。どれも大切ですが、やっぱり一番大切なのは「伝えたい」という熱意なんですね。長年ウェブ制作やってますが、改めて気付かされました。

そして、「こんな素晴らしいウェブサイトを死なせてはいけない!」と、強く思いました。

3月末までの移行期限

3月末までにどうにか移行しなくてはいけないとのことで、はじめはメールのやり取りだけで作業だけは終わらせてしまおうと考えてたんですが、その後の運営のことも考えたら一緒に移行作業をした方が良いと思い直しました。そして、仕事帰りにお父さんのお宅にお邪魔して一緒に移行作業をしてきました。

ログインしていると見られる移行案内ページがあったので、その案内の内容をベースに順を追って作業をしていきました。

  1. 現状のセットアップの確認(ドメインやメールなど)
  2. ファイルのバックアップ(ローカルにファイルが保存してあることを確認)
  3. 移行先サーバの新規登録
  4. ホームページ・ビルダーのFTP設定の追加
  5. 移行先にファイルをアップロード
  6. ドメイン設定の変更

「一緒に作業」がポイント

移行先は自分も使ったことがあるさくらのレンタルサーバかロリポップで迷ったんですが、お話したら結構ネットの知識がありそうだったので、ロリポップよりはましかと思ってさくらに決めました。ロリポップの方が初心者には親切かと思ったんですけどね。あと、年配の方でもポップなデザインがOKか確認したい気持ちもありましたが、そんな余裕は僕にはありませんでした。

途中、これは素人には絶対無理だろ。。。というハードルも一緒に乗り越えつつ、だいたい2時間程度で無事に作業を終了。あとはドメインの設定が反映されるのを待つだけというところまでやって、とりあえずその時の作業は完了。

大切なのはお父さんにプロセスをしっかり説明して、一つ一つ理解してもらいながら、自分で手を動かしてもらいながら進めることでした。僕が代わりに作業をすることは簡単です。でも、それをやってしまうと何か困ったことがあった時に、お父さんが自分で対処できなくなってしまいます。

無事に移行完了!!

知り合いのお父さんとは初対面でしたが、せっかくなので一緒にご飯を食べに行って、1時間ほど経ったあとページを確認してみたら無事に移行が完了していました!

移行が完了しているのを見たときは、なんかジワっと目尻が熱くなりましたw
自分のサイトのときは業務的にやってしまうので、そんなことないんですけどね。

お父さんが「夜中まで頑張ったけど、どうしても自分ではできなかった。サイトのファンとのつながりがなくなると思うと悲しくて…」みたいなことを言っているのを聞いていたので、移行が完了したときは余計に嬉しかったのかもしれません。

ということで、無事に移行が完了してよかったー!とりあえず一安心。

もう少し様子を見て、お父さんが次のアップデートを自分でできたら、ミッション・コンプリートですかね。その日まで、少しそわそわしながら見守りたいと思います。


※雑記ノートサイト「R note」に掲載した記事 を、再編集してこちらにも掲載しました。

About the author

「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら

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“70歳のお父さんにサイト移行の手続きは難しい。Yahoo!ジオシティーズ終了の持つ意味” への2件のフィードバック

  1. IT より:

    自分の父親も70代でブログをしており、この記事を読んで少し胸が熱くなりました。私の父はこの方のように知識はありませんが、娘である私がウェブ制作をしており、在住しているアメリカから、彼のサイト作りを手伝ったりしています。(私は現在はベイエリア在住ですが、90年代にボストン近郊で留学もしてました。)

    • ryo より:

      コメントありがとうございます!
      ウェブ制作をしている娘さんがいれば、お父さんも心強いですね。リモートなのでもどかしいところもあるかもしれませんけどw

      しかし、サポートを得られない年配の方々はどうしているんでしようね。そういった方々の発信している情報がネットから消えてしまうのは、ウェブにとっても大きな損失になる気がします。

      僕は1993年から2001年まで、ほぼずっとボストン近郊に住んでました!ベイエリア、憧れでしたw

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