ユーザにとってPinterestのどこが面白いのか?企業はどう活用できるのか?

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前回の記事「Pinterestがやたらと騒がれているので、企業での使い道について考えてみた」に引き続き、話題のPinterestについてのまとめ第2弾です。

Pinterestのどこが面白いのか、そして、企業はどう活用できるのかを考察するには、まずは大前提となる「使い方」を知っている必要があります。ということで、サクッと基本的な使い方をまとめてみます。

3分で分かるPinterestの使い方

まずは登録

2月11日17:00時現在、Pinterest.comはいまだ招待制のサービスですが、僕の場合リクエストを出してから数日でアカウントを作成できました(Pinterestを使っている人に招待してもらうことも可能)。登録すると好きな写真をカテゴリ分けするための「Board(ボード)」をいくつか作って、すでにFacebookやTwitterで繋がっている人でPinterestを使っている人がいたら自動でフォローしてくれます。この「フォロー」はTwitterのそれと同じイメージです。このプロセスが完了するとフォローした人が「Pin(ピン)」したものが、FacebookのWallやTwitterのようにストリームで表示されます。

カテゴリを分けたスクラップブックを作って、そこに新聞や雑誌の切り抜きを張っていく。というのが一番イメージしやすいでしょうか?Pinterestでは、スクラップブックが「ボード」、切り抜きが「ピン」になります。そして、そのスクラップブックがネット上で共有されている。

3種類のピンの方法

a. ウェブサイトで気に入った画像を見つけたらピン

PinterestのウェブサイトからURLを入力してピン、またはブックマークレットを使ってピンが出来ます。が、ブックマークレットを使うとより楽しくピンが出来ます。

好きな画像を発見したらブラウザに保存したブックマークレットをクリック

ピンしたい画像を選択

ボードと詳細を記入してピン

b. フォロー中のピンから「Repin(再ピン)」

Pinterestのウェブサイトまたはアプリから、自分がフォロー中のユーザがピンした画像を再ピンして、自分のボードにピンすることができます。再ピンされた画像は、そのユーザ(またはボード)をフォローしているユーザのストリームに表示されるので、人気のピンは多くのユーザに派生して広まっていく可能性を秘めているわけです。

c. 自分の画像をピン

自分で撮った写真などをウェブサイト、アプリからアップロードしてピンできます。

ピンの詳細

ピンをクリックすると、詳細画面が出てきます。

そこで画像をクリックすると、ピンをした元のウェブサイトが表示されるようになっています。

といった感じが、超シンプルですがPinterestの基本です。

いったい何が面白いの?

企業のマーケティング活動にSNSサービスを活用する際、一番重要なことはそのサービスを利用するユーザがどういった感情を持ってそのサービスを利用しているのか、実体験の伴った理解をすることだと思います。ユーザがそのサービスを利用する理由やメリットを感じることなしに、企業がそのサービスを利用してユーザに興味を持ってもらうことなどできないですよね。

では、このPinterest。ユーザはなにが面白くて利用しているのか?
まだまだPinterest歴数日の超初心者ですが、僕の考えは以下の通りです。

ユーザの楽しみ

最初は使い方が分からなくて、このサービスのなにが楽しいのか理解できませんでしたが、FacebookやTwitterでもそうだったように、使っていると自然に楽しさが分かってくるんですね。流行るサービスに共通したところなのでしょう。Pinterestもまさにそんな感じでした。いくつかボードを作って、お気に入りの写真をピンしはじめると、なんだか楽しくなってくるんですね。そして、自分のボードが自分のお気に入りの美しい写真で埋まってくると、もっといいものを探したいという衝動にかられる。そうすると、他の人のピンやその元サイトも気になってくる。

そこに「いいね!」や「再ピン」などのソーシャルな要素が入って、もっと楽しくなるんでしょうね(まだPinterest歴が浅いので、そこまではまだあまり体験できてないですが。。。)。自分がピンすることを楽しんでいると、自分のピンが「いいね!」されたり「再ピン」されると、もっと楽しくなっていきます。そして、ピンやボードを通したコミュニケーションが生まれるのでしょう。ある時点(飽きる?)までは、やればやるほど楽しくなる仕組みになっていると思います。

では、企業にとっての活用ポイントは?

「もっとピンしたい」の流れがポイント!

  1. もっとピンしたい
  2. ピンの詳細を見たい
  3. ピンの元サイトを見る

この「もっとピンしたい!」と思わせるところがPinterestのサービスをビジネスで活用するためのキモだと思います。なぜなら、ユーザにそう思ってもらうことでPinterestはユーザを元サイトに誘導しているからです。しかも、ユーザを「もっと知りたい」やそれを通り越して「これ欲しい」といった、ビジネスにとってかなりポジティブな感情を持って誘導してくれるのです。そのピンが欲しいものだったら買う気満々でサイトを訪れてくれるわけですね。僕も上に掲載した靴をフォローしている人のピンで見かけたんですが、買う気満々で元サイトに行きました。残念ながら、イギリス国内にしか発送してなかったので購入までには至りませんでしたが。。。

Pinterestでは「ウィンドウショッピングからの衝動買い」をバーチャルに実現しているのではないでしょうか?そして、そこがビジネスが飛びつく理由なのだと思います。

具体的な活用アイディア

さて、具体的な活用アイディアについては、すでに上手にまとめてくれているサイトがあったので、そちらを読んでいただくとして、これからPinterestを活用しようと考えている担当者の方は、上記プロセスを自分で体験して、Pinterestの「楽しい」、「欲しい」、「買いたい」という感覚をつかむことが肝要なのだと思います。

最後に。。。

ただ、ASSIOMAというサイトの「Pinterest にもう飽きてしまった 3つの理由」という記事の最後で以下のようなことが書いてあるように:

ソーシャルメディアをビジネスにしている人たちには、新たに登場したプラットフォームを「狩場」として荒らすのではなく、上手に発展に貢献して貰いたいと一ユーザとして願う。

自分が体験した、ユーザとしての「面白さ」や「楽しさ」を壊すことのないように、上手に活用していただきたいものですね。

About the author

Rriverのステッカーが貼られたMacBookの向こうにいる自分のMemojiの似顔絵

「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら

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“ユーザにとってPinterestのどこが面白いのか?企業はどう活用できるのか?” への1件のコメント

  1. […] さて、今回はこの辺にして。。。次回はPinterestの基本的な使い方と企業での使い道をリサーチしてまとめてみたいと思います。※つづきの記事はこちら。 AKPC_IDS += "3414,"; […]