HTMLの最新仕様ってどこで確認すればいいんだっけ?

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最近、デモページ作成用のクラスレスCSSフレームワーク を作っていて、HTML要素をもう一度学び直しています。リファレンスには主にMDN Web Docs を見ているんですが、先日、仕様を探していて「HTMLの仕様ってどこで見ればいいんだっけ?」と迷ってしまいました。

「W3CとWHATWGの2つの仕様があって、ややこしいことになっていたよな…」というおぼろげな記憶は残っていたんですが、2019年5月のW3CとWHATWGの合意 でHTMLの仕様はHTML Living Standard に一本化されてたんですね。めでたい🎉

ということで、HTMLの正式な最新仕様の確認はHTML Living Standard を見にいけばいいんですね。HTMLの仕様の確認ってあまりしないので忘れてました😅 CSSの仕様は結構確認することあるんですけどね。

W3CのHTML5のページ(https://www.w3.org/TR/html5/ )もHTML Living Standardにリダイレクトされるようになっています。

ちなみに、DOMの仕様についても同様にDOM Living Standard に一本化されています。CSSの仕様は以前と変わらずW3CのCascading Style Sheets で確認できます。

仕様の策定プロセスは?

W3CとWHATWGの合意書に以下のように書いてあって、HTMLは主にWHATWGのLiving Standardの仕様策定プロセス で作成されるとのことです。W3CはWHATWGで作られたレビュードラフトに意見したりW3Cのプロセスを経て承認(Endorse)するとのことです。

より詳しくはWHATWGのWorking Mode というドキュメントに書かれています。

HTML and DOM shall be developed principally in the WHATWG, following WHATWG Living Standard (LS) specification process. W3C intends to give input to and endorse WHATWG Review Drafts to become W3C Recommendations, through the W3C Process from Candidate Recommendation (CR) through Proposed Recommendation (PR) to Recommendation (REC). Our Design Goal is that the W3C CR, PR, and REC, and the WHATWG Review Draft are the same document.

Memorandum of Understanding Between W3C and WHATWG

ちなみに、ここでのW3Cの役割が僕にはちょっと理解できなくて、W3Cの承認にはあまり意味がないのでは?と思ったんですが、WHATWG Living Standardの翻訳 もされているもんどさん にTwitterでW3Cのプロセスを経ることで以下のメリットがあると教えていただきました(またまたありがとうございます!)。

以下、Tweetをそのまま引用させてもらいます。

勧告候補(CR)から次の段階に進むためには、ある機能に対して独立した2つの実装がなければいけないので、実装レポートが作成されること。
文書発行前にW3Cの各ワーキンググループにレビューを依頼できること。
勧告になると特許ポリシーのもと、技術を実装できること。
の3つあたりですかね。

もんどさんのTweet より

こうやって説明いただいた後に、先ほどの合意書の文章を読むと納得がいきます。合意書やW3Cのブログ記事の内容だけだと僕みたいな素人には理解するのが難しい😥

※この記事をはじめに公開した際に間違った内容を書いてしまっていましたが、もんどさんのTweet を見て修正しました。W3Cのブログ記事 を読み違えてしまったようで、間違った情報を載せてしまいました。すみません!

参考リンク

更新情報

  • 再度、仕様の策定プロセスは?のセクションの内容を更新しました。修正箇所をdelで残していたのですが、わかりづらくなってしまったので削除しました(2020/7/27)
  • 仕様の策定プロセスは?のセクションの内容を更新しました(2020/7/27)

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Rriverのステッカーが貼られたMacBookの向こうにいる自分のMemojiの似顔絵

「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら

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