75歳の父にも親切なウェブサイトやUX

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先日、今年75歳になる父親のiPhoneの機種変更を手伝ってきました。iPhone 5からiPhone 8 Plusへの大幅アップグレードでしたw まず新宿のビックロに行って機種変更をして、それから新しいiPhoneに設定を移行したり、モバイルSuicaに新しく登録してみたり。半日かけていろいろやりました。

その間、父親がiPhoneを操作するのを興味津々でずっと眺めていました。ユーザテストをする感じで結果的にいろいろなことを学ばせてもらいました。それが目的だったわけじゃないんですけどね。でも、そんな父親の「ユーザテスト」を目の当たりにして、歳をとった親にも親切なウェブサイトやUXの設計をしなくてはと改めて思わされました。

「文字ちっちゃ!」とか「なにそれ、なんでそうなる?」とか「ん?いまなんのリンクをクリックした?え?そのリンクテキストでそのリンク先じゃ絶対迷う!」みたいなことを父親と一緒に何度も繰り返し体験して、「これは人ごとじゃないな」と、思ったわけです。

自分が制作に関わるウェブサイトでも同じようなことをユーザにさせてないかな?と不安になりました。もしユーザにこんな思いをさせているのだとしたら。。。ちょっと寒気がします。

モバイルSuicaの新規カード登録画面。文字が小さすぎて高齢の方には読みにくい

たとえば、モバイルSuicaアプリの新規カード発行画面は、文字表示が小さ過ぎるところがあって、iPhone 8 Plusの大画面でも父は読むのに苦労していました。ていうか、老眼が始まりつつある僕にとっても小さすぎて読みづらいですw(上のキャプチャ画像は自分のiPhone Xで撮ったものですけど)

高齢の親の世代にも親切なデザインやユーザー体験を提供できたら、きっとどんな人にも優しいデザインや体験になるはずだし、いま流行りの「インクルーシブなデザイン」にも近づける気がします。

デザインする際に「父や母でもできるかな?」「おじいちゃんだったらできるかな?」と想像する方が、バーチャルなペルソナAさんを想像するより、もっと心を込めて制作に望めないでしょうか?

About the author

Rriverのステッカーが貼られたMacBookの向こうにいる自分のMemojiの似顔絵

「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら

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