masterやslaveといった用語が奴隷制度を連想させる ということで、自分の開発環境でも極力それらの用語は避けたいと思っています。1人でも不快な気持ちにさせる可能性があるなら使いたくないというか。それらの用語をあえて使い続ける理由もないというか。
ということで、今後、自分の開発環境ではGitのデフォルト・ブランチ名をmaster
からmain
にしようと思います。
Gitのデフォルト・ブランチ名を設定する
Gitのバージョン 2.28 からconfigでgit init
で作成するリポジトリのデフォルト・ブランチ名を設定できるようになっています。
たとえば、以下のコマンドでデフォルト・ブランチ名をmain
に設定できます。
git config --global init.defaultBranch main
これでgit init
コマンドでリポジトリを作成する際に作られるブランチ名がmain
になります。
今後、設定なしのデフォルトもmaster
ではないものに変更するという議論が進められている ようです。
git init時に毎回ブランチ名を指定する
デフォルトの設定はは変えずに、毎回初期のブランチ名を指定する方法もあります。
git init --initial-branch main
既存のリポジトリのブランチ名を変更する
以下のコマンドで既存のリポジトリのmaster
ブランチをmain
に変更できます。
git branch --move master main
リモートのブランチを更新する
以下のコマンドでmain
ブランチをリモートにプッシュします。
git push -u origin main
GitHubでデフォルト・ブランチを変更する
僕はGitHubを使っているので以下の手順でデフォルト・ブランチをmaster
からmain
に変更できました。
- リポジトリのSettingsに移動
- Branchesに移動
- Default branchでドロップダウンから
main
を選択してUpdateをクリック
GitHubのデフォルト・ブランチ名がmainに変更(2020年10月)
GitHubでは2020年10月から新規リポジトリ作成時のデフォルト・ブランチ名がmain
に変更されました。また、デフォルト・ブランチ名を自分で設定できるようにもなっています。
- The default branch for newly-created repositories is now main
- GitHub – github/renaming: Guidance for changing the default branch name for GitHub repositories
以上、Gitのデフォルト・ブランチ名を変更する方法でした!
参考ウェブサイト
以下のページを参考にさせてもらいました。いつもありがとうございます。
- Highlights from Git 2.28 – The GitHub Blog
- Git – git-init Documentation
- Regarding Git and Branch Naming – Software Freedom Conservancy
- GitHub – github/renaming: Guidance for changing the default branch name for GitHub repositories
- Change Git’s Default Branch From Master – DEV
- Easily rename your Git default branch from master to main – Scott Hanselman
Git / GitHub関連の他の記事
更新情報
- GitHubのデフォルト・ブランチについての情報を更新しました(2021年1月18日)
2020年8月7日に公開され、2021年1月18日に更新された記事です。
About the author
「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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