電子書籍が図書館で借りられる時代は日本にはやってくるのだろうか?

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AmazonのKindleアプリを使って図書館の本を電子書籍で借りて読むことができる「Kindle Library Lending」というサービスが年内に公開されるらしい。これによりアメリカでは11,000以上の国内の図書館から本を借りて読めるようになるらしい。借りた本では、Kindle Booksで使える機能がそのまま使えるようになるとのことで、「図書館」の存在意義や「本」の読み方や価値観が変わっていきそうです。

このサービスはOverDriveというデジタルコンテンツのプロバイダーが提携している図書館から借りられるようになるとのことで、OverDriveのウェブサイトを観てみたら、すでにOverDrive独自のアプリもあって13,000の図書館で電子書籍が借りられるようになっているとのこと。

さすが、アメリカ。こういうのは早いですね〜。
日本でも同じことが起こったら、どんなに楽しいか。。。想像するだけで、ちょっとワクワクしませんか?

デジタル書籍が開放されることで見えてくるCo-readingという可能性

図書館でデジタル書籍が読めるようになると、より多くの人がある特定の本にアクセスをできるようになる。そして、読んで共有するという行為 (または「Co-reading = 一緒に読む」という行為。Co-readingという言葉はまだ存在しないようですが、この言葉がしっくりきます) がより簡単に、よりリアルタイムに近い形で可能になる。そこで、Kindle Booksで使えるような機能がより強い意味をなすことになる。

  • Kindleアプリがインストールできるどのデバイスでも読める(iPhone、Android、iPad、BlackBerry、PC/Macなど)
  • 各デバイスで読んでいる位置やノート、ハイライトなどを同期できるWhispersync

コメントやハイライトなどの情報が増え、いままでは一人で行っていた「読書」という体験に、よりリアルタイムに近い感覚で「共有」という概念が加わる。すでに「もっともハイライトされている箇所」などはKindleで表示されますが、今後、

  • 本の特定箇所についての討論機能(BBSのようなもの)
  • 追加説明がみんなで書き込めるWiki機能

みたいなものが追加されるのではないでしょうか?

そうすれば、読書は一人で「読む」という行為から「読んで共有する (または一緒に読む「Co-reading」)」という行為に変わっていく。著者と読者の対話であった読書が、本という「媒体」を中心に読者と読者のあいだに、これまでとは違った形のコミュニケーションを生むことも可能になる。

学校教育でも面白い試みができそうです

たとえば、授業の課題として学生にある本のある章を読んでもらう。電子書籍にコメントやハイライトをつけてもらい、その場で行えるディスカッションはバーチャルで行ってもらう。今度は、それを実際のクラスで話し合い、議論をより深いものにしていく。

また、同じことを何度も繰り返し蓄積していくと、

  • 先学期の学生
  • 去年の学生
  • 10年前の学生

など、時間軸を変えてコメントや議論を見たり、比較・研究したりすることも可能になっていく。

また、読者を他の軸でグループ化することによって、

  • 他大学の学生との議論
  • 他の国の学生との議論

なども可能になる。精度の良い翻訳機能が付いていれば、言葉の壁もなくなります。

とある国のとある著者がもたらした「知」が、世界の多くの読者のなかで拡散して、それが連鎖反応を起こして、より多くの読者のなかで共有され拡散していく。「知」が「知」を生んでより大きな集合知となる。どこかのSF物語みたいですが、そんな可能性は、もうすぐそこまで来ている。そんな気がします。日本もその波に乗り遅れないように、その「集合知」の中に、日本の有能な方々の「知」が入って行けるように準備を進めてほしいものです。Kindleの日本進出は、まだまだなのでしょうか?そろそろ、本物の黒船が登場してもいいのでは?

今度、Googleで「日本 電子書籍 普及」あたりで検索して出てきた記事をゆっくり読んでみようと思います…

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Rriverのステッカーが貼られたMacBookの向こうにいる自分のMemojiの似顔絵

「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら

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