18日のGoogle Analytics Blogの記事によると、Googleは、ユーザがGoogle Analyticsのトラッキングをオプトアウトできるブラウザ・プララグインを開発中とのこと。現状、ユーザがGoogle Analyticsが設置されているサイトを訪れると、有無を言わさずユーザデータがトラックされている。しかし、このプラグインをインストールすると、ユーザの判断でそれをストップできるとのこと。
ユーザのプライバシー保護のためのオプションとしては良いものかもしれない。
が、Google Analyticsを利用するサイト運営者としては、ちょっと心配になる動き。このプラグインをインストールする可能性があるのは、一部のネット上級者だと想定できる。が、もしこのプラグインが多くの一般ユーザにインストールされるようになったら?Google Analyticsのデータが使い物にならない可能性も出てくるわけだ。
さらには、ウェブでのユーザデータ取得全般に関する議論をももたらす可能性もあるように思う。
より良いサービスを提供するためのアクセス解析と考えれば、けっしてユーザにとって悪いものではないと思うのだが、プライバシー保護のことを考えるとユーザに選択肢があるというのは嬉しい。
ポップアップがブラウザーでブロックされるようになったように、近い将来、アクセス解析が行われているウェブサイトに行くと「このウェブサイトはユーザデータを取得して解析を行っています。よろしいですか? [はい] [いいえ]」みたいなのが、出てくるようになるのだろうか?
さらには、解析ツールの安全性を承認する団体みたいなのも出てきたりして?
SSLみたいに、「このウェブサイトのアクセス解析ツールは安全です」という感じで。。。
2010年3月20日に公開され、2011年7月23日に更新された記事です。
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「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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