Git 2.26.0以下に脆弱性が見つかった とのことで、Homebrewでインストールしたgitを更新しようと思ったら、自分がHomebrewのコマンドを理解していないことに気づきました。
ということで、この際、覚書的にメモっておきます。以下、よく使いそうなコマンドの一覧です。
Homebrewの更新
インストールしたフォーミュラ(パッケージ)が更新されるわけではないの要注意です。僕はココを勘違いしてました。
brew update
インストールしたフォーミュラの更新
brew upgrade フォーミュラ名
のように特定のフォーミュラを指定して個別に更新も可能。何も指定されていない場合は、インストールされているすべてのフォーミュラが更新される。更新後にbrew cleanup
も実行されて30日以上古いフォーミュラは削除されます(参考 )。
brew upgrade
更新可能なフォーミュラの一覧を表示
brew outdated
Homebrewでインストールしたフォーミュラの一覧を表示
brew list
自分がインストールしたフォーミュラのみの一覧(Dependenciesではない)を表示したい場合は以下のコマンドを使う。ただし、これだとCask(HomebrewでインストールするmacOSのGUIアプリ)の一覧は表示されません。
brew leaves -r
自分がインストールしたCaskのみの一覧を確認したい場合は以下のコマンドを使う。
brew list --cask
フォーミュラに関する情報を表示
brew info フォーミュラ名
インストールしたフォーミュラのDependenciesをTree表示
brew deps --tree --installed
特定のフォーミュラのDependenciesをTree表示
brew deps --tree フォーミュラ名
インストールされた特定のフォーミュラが他のどのフォーミュラのDependenciesか表示
brew uses --installed フォーミュラ名
brew upgradeから指定したフォーミュラを除外
brew info フォーミュラ名
でpinされているかどうか表示されます。unpin
コマンドでピンを外せます。
brew pin フォーミュラ名
pinしたフォーミュラの一覧を表示
brew list --pinned
古いフォーミュラのファイルを削除
公式Manpage には120日より古いものは削除されるとあります。
brew cleanup
macOSアプリのインストール
brew cask
を使ってHomebrewでmacOSアプリのインストール管理しちゃうのもありですね。
brew cask install アプリ名
システムに問題がないかチェック
brew doctor
不要なフォーミュラのアンインストール
他のフォーミュラのディペンデンシーとしてインストールされたけど不要になったフォーミュラを削除するコマンド。初めに--dry-run
オプションを付けて実行すると、アンインストールされるフォーミュラを確認できます。
brew autoremove
さいごに
公式のドキュメント にはもっともっとたくさんのコマンドが一覧されているので、暇なときに目を通してみようと思います。
では、Happy brewing!
更新情報
- 自分がインストールしたCaskの一覧表示コマンドを追加しました(2023年4月8日)
- 自分がインストールしたフォーミュラのみを表示したい場合のコマンドを追加しました(2023年3月27日)
- フォーミュラのDependenciesを表示するコマンドを追加しました(2022年3月7日)
2020年4月22日に公開され、2023年4月8日に更新された記事です。
About the author
「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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