久しくAndroidをがっつり使っていないしAndroid Pも使ってみたかったのでEssential Phone を米Amazon.com で買ってみました。まずは1週間ほど使ってみてAndroid Oreoにだいぶ慣れたので、今度はAndroid Pをインストールしてみました。
インストール方法は検索すれば情報が出てきますが、僕は少しハマって苦労したのでメモを残しておきます。ちなみにAndroid Pはまだベータ版なので、あくまで自己責任で!バックアップを取るなり準備してからやってくださいね。
既知の問題は下記ページから見られます。
OTA版とFastboot版
Android PのインストールにはOTA版とFastboot版があって、OTA版だと「サイドロード(Sideload)」で既存の設定を残したままAndroid P Betaがインストールできます。通常のOSアップデートと同じようにOTA(Over The Air)でAndroid PにOSを「アップデート」できるみたいです。
逆にFastboot版の場合、すべてのデータを削除してAndroid P Betaをインストールするようです。ちなみに、Fastboot版でインストールするとWiFiに問題があるとのことだったのでOTA版をインストールしました。
以下、僕がMacBook Pro(Mid 2014)を使ってEssential PhoneにOTA版のAndroid P Betaをインストールした際の手順です(2018年6月17日現在)。
1. Android Pのイメージをダウンロード
EssentialのウェブサイトからAndroid Pのイメージをダウンロードします。「Developer Preview」のページで「Download and Flash the Android P Beta」を選ぶと氏名、メール、EP-1のシリアル番号を入力するフォームが出てきます。
情報を入力してフォームを送信するとZIPファイルをダウンロードできます。
2. adb(Android Debug Bridge)の準備
MacとEssential PhoneをつなげてAndroid P Betaをインストールするためにはadb(Android Debug Bridge)が必要になります。下記ウェブサイトからPlatform Toolsのみをダウンロードします。僕はAndroid Studioをインストールしちゃいましたが…。
上のページの「Downloads」の下にある「SDK Platform-Tools for Mac」をクリックします。
ターミナルから「adb」を実行できればOKです。たとえば、「ダウンロード」フォルダにファイルを保存した場合、以下のコマンドでadbが動くはずです。
$ ~/Downloads/platform-tools/adb
3. Essential Phoneの準備
今度はEssential Phoneの設定をします。
開発者向けオプションをオンにする
- 設定 > システム > 端末情報 > ビルド番号を7回タップして開発者モードをオンにする
- 「システム」画面に戻ると「開発者向けオプション」が出てくるのでタップする
開発者向けオプションの設定変更
開発者向けオプション画面で以下を設定します。
- 「OEMロック解除」をオンにする
- 「USBデバッグ」をオンにする
- 「デフォルトのUSB設定」(ページの中間あたりにあります)で「ファイル転送」を選ぶ
これで端末の準備は完了です。
4. USBケーブルでEssential PhoneとMacを接続
USBケーブでEssential PhoneとMacを接続してターミナルから以下のコマンドを実行します。
$ ~/Downloads/platform-tools/adb devices
問題なければ端末のシリアル番号が表示されます。
$ ~/Downloads/platform-tools/adb devices
List of devices attached
XXXXXXXXXXXXXXXX device
ちなみに、Essential PhoneにはUSB-C to USB-Cのケーブルしか付いてきません。僕のMacBook ProはUSB-AしかないのでAnkerのUSB-A & USB-CケーブルをAmazon.co.jp で買いました。
adbで端末を認識しない場合
adb devicesのコマンドを実行しても端末情報が出てこない場合は、開発者オプションの「デフォルトのUSB設定」で「ファイル転送」が選ばれているかもう一度確認してみてください。
5. adbからAndroid P Betaをインストール
無事、端末情報が表示されたら以下のコマンドを実行します。
$ ~/Downloads/platform-tools/adb reboot recovery
Essential Phoneが再起動してリカバリ画面(Androidロボットが転んでる画面)が出てきます。この画面でボリュームダウンボタンを押したまま電源ボタンを押して、ボリュームアップボタンを押します。
「Android Recovery」の画面が表示されます。
ボリュームダウンで「Apply update from ADB」を選択して電源ボタンを押します。下の画像は少し先に進んじゃってますが「Now send the package you want to apply to the device with “ads sideload
Macのターミナルから以下のコマンドを実行します。ファイル名は#1でダウンロードしたZIPファイルです。
$ ~/Downloads/platform-tools/adb sideload ファイル名
これでAndroid P Betaがインストールされます。
さいごに
iPhoneばかり使っているとAndroidユーザの気持ちがわからなくなりそうなので、しばらくはEssential Phoneをじっくり使ってみようと思います。スクリーンも大きいし綺麗だし、Android P Betaもサクサク動いて今のところ快適です。見た目のシンプルさも気に入っています。
モバイルSuicaが使えないとか、カメラアプリがまぁまぁだとか、細いところでは気になるところはありますが、コスパの高い良いスマホだと思います。しばらくUIの研究とかして遊べそうですw
参考
Android P Betaのインストールには、以下のサイトを参考にさせていただきました。
- Essential Phone PH–1にAndroid P Betaをインストールする手順
- How to install Android P beta on the Essential Phone
- How to Install ADB on Windows, macOS, and Linux
2018年6月19日に公開された記事です。
About the author
「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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