2016年の始めにこのブログで紹介したAffinity Designer(AD)がなかなかいいので少しずつ使い方を覚えています。便利な機能がいろいろあって、その中でも気になったもの、ADで特徴的なものを、これから何回かに分けて紹介していきます。デザイナーの方々には、「イラレのあの機能、ADではどうやってやるんだろう?」的なものが多くなるかもしれません。
では、さっそく。
今回は「反復複製」をご紹介します。英語だと「Power Duplicate」というやつです。以下、Affinity Designer 1.4.1での操作です。1.7.1でも確認しました。2.0.0でも確認しました。
Affinity Designerの「反復複製」機能
いったい何かというと、オブジェクトを複製する際、以下の3つもリピートして複製してくれる機能です。
- 位置
- サイズ
- 回転
複製の方法
複製は以下の3つの方法でできます。
- Alt + ドラッグ
- ⌘ + J
- 「編集」メニューから「複製」を選択
たぶん、やっているところをお見せした方がわかりやすいと思うので、先日紹介した「マイクロ・スクリーンキャスト」の手法でGIFアニメを作ってみました。
位置
1つ目をAlt + ドラッグで複製して、残りは⌘ + Jで複製しています。
位置とサイズ
1つ目をAlt + ドラッグで複製した後、サイズを変更してから⌘ + Jで複製しています。
位置と回転
1つ目から⌘ + Jで複製した後、回転させてから⌘ + Jで残りを複製しています。ちなみに、下準備として複製する前にハートのイラストレーションのセンターポイント(回転の中心)を外側に移動しています。
以上、Affinity Designerの反復複製でした!
デザイン作業がはかどりそうですね。
更新情報
- バージョン2で操作を確認して情報を追加しました(2022/11/17)
- バージョン1.7.1で操作を確認して内容をアップデートしました。機能の名称を「パワー複製」としていたのを、公式サイト で使われている「反復複製」に修正しました(2019/7/14)
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2016年2月11日に公開され、2022年11月17日に更新された記事です。
About the author
「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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