読む本を仕分けして効率的な読書を実現!「最強の読み方」で学ぶ情報収集術

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これまでの人生で自分なりの「読書法」を確立できていなくて、いつも自分の読書の効率は悪いなぁと思って生きてきました。ネットでのウェブ系の情報収集はかなり効率化してるんですけどね。本は買ったまま放置することが多いし、読み始めても最後まで読まなかったり。1冊読み終わるのにすごく時間がかかることも多くて、ちょっと「自分の読書能力」に悩み始めていたところでした。どうしたもんじゃろなぁ、と。年を取ると時間(いのち)には限りがあることを身にしみて感じますからね。切羽詰まってくるわけですw

運命の出会い

そんな時に出会ったのが、この「僕らが毎日やっている最強の読み方 」という本でした。わかりやすい解説で有名なジャーナリストの池上さんと「読書の技法 」という本も出している作家の佐藤さんの対談形式でまとめられた本で、本屋で見かけて半ば衝動買いをしてしまいました。

結果、大満足です。

お二人の情報のインプットと整理の方法がこと細かく、しかも、ものすごくわかりやすく書いてあって、すぐに実践できそうな「70の極意」として紹介されています。僕も全部は無理でも「極意」のいくつかだけでもすぐに実践しようと思っています。

大切なのは「目的意識」と「仕分け」

この本を読んで得られた一番の気づきは「読書の際に目的を強く意識する」のが良いということでした。僕はこれまで娯楽で読む本も勉強のために読む本も同じように読んでいました。どの本も一言一句に目を通して熟読しようと試みるので、すごく時間がかかるんですね。その結果、読まずに積んだままになる本がたまってしまって、せっかく買ったのに。。。と、罪悪感も蓄積されていくんですね。

ところが、読書の際は目的意識を持って読む前に本の「仕分け」をするのが大切だとこの本で読んでハッとしました。普段の生活では結構メリハリをつけて物事に取り組むことが多いのに(たぶん)、こと読書に関しては全体的にダラダラやっていました。

なので、この「仕分け」作業を実践すれば、自分の読書が改善できる!そして、もっとうまく読書が出来ると心から納得したのでした。思っただけなので、まだ、実績はないですけどねw

でも、本当に目から鱗な瞬間でした。

このことに気づけただけでも、この本を買って読んだかいがありました。

本の仕分けをチャートにしてみる

では、この本の「仕分け」がどういうことなのか?p.234〜238で解説されている仕分け方法を、簡素化してチャートにおこしてみました。

これ、良くないですか?

読む前の仕分けをしっかりやって、目的にあわせて読み方を変えたら、本ともっとうまく付き合える気がしませんか?そして、読書がもっと楽しくなる気がしませんか?僕はそんな気がしています。ただダラダラ読むのではなくメリハリをつけて読む。いままでの自分の読み方は本当にダラダラなことが多かったので、メリハリをつけた読書は想像するだけでワクワクしています。笑

佐藤さんは超速読で5分で1冊に目を通すそうですが、それが出来るようになるにはかなり訓練が必要そうですけどね。コツというか要点がわかれば、自分でも10分くらいで一冊に目を通せるようになりますかね?

ちなみに、佐藤さんの「読書の技法 」という本では、もっと詳しく「読み方」が解説されているとのことです。気になりますね。

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さて、他にもこの本でグッときたところや、ちょっと「ん?」と引っかかったところを、3つほどご紹介します。

新聞の情報について

新聞の情報に関するお二人の考察なんですが、すごくうなずけたところなのでご紹介します。

佐藤 新聞社にはそれぞれの立場や姿勢があり、一定の方向に世論を「誘導」するための表現をすることもあります。新聞社の「本音の部分」を知っておかないと、知らず知らずのうちにインプットする情報にも偏りが出てしまいます。(p.51)

まさにその通りですよね。新聞社もどこかで公平なラインは保っているんでしょうけど、新聞も人が作ってるものですからね。この新聞社の「本音」の部分は常に意識しながら記事を読みたいですね。

個人的には他人が書いたりまとめたりした情報はその情報の手がかりでしかないと思っています。そして、一次情報を自分で確認できるまでは、2〜4割程度差し引いて情報を受け取って、一次情報が確認できて、ようやく9割方信じても良いと考えるくらいが丁度良いのかな、と。残りの1割は、自分の考察や判断を足すための「余白」として残しておくのが良いと思っています。一次情報が得られても、視点を変えたり、掘り下げてみると違うように解釈もできるので注意が必要です。なので、余白を持たせて新しい知見を得られた際に「決めつけない」姿勢を保てるようにするのも大切だと思っています。

もう一つ、池上さんのコメントで気になったものがあります。

池上 人物写真でも、どんな表情か、誰と一緒に写っている写真なのか、それだけでもかなりのイメージ操作が可能です。読者としては、そういった本音や意図を見抜く目も養う必要がありますね。(p.52)

これも新聞での情報についての考察なんですが、まさにその通りですね。

さらに言うと、情報を受け取る側としても注意が必要ですが情報を発信する側で働く者としても、常に意識すべきことだと感じています。ちょっとしたことのように思えるかもしれないですけど、この「印象」って、頭ではなく感情に訴えかけられることだからこそ影響が大きく、とても大切だと感じています。情報を発信する際も、間違ったイメージを与えないように細心の注意を払いたいですね。

ネットは上級者のメディア

ネットは自由でオープンだからこそ、使い方には注意が必要だし、上手に活用するにはスキルも必要です。ネットでの情報収集も同じで、池上さんは以下のように言っています。

池上 無料のニュースサイトのように記事が並列的に並んでいるということは、「自分で記事の重要度を判断しなければならない」ということですからね。それによって「見る目」が磨かれると言う面もありますが、忙しいビジネスパーソンにとって、その時間と労力をかけるだけのメリットがあるかと言うと疑問です。(p.153)

本当にその通りですね。

これはネット全般にも言えることで、ネットには情報が溢れていて検索すればすぐに情報が手に入る便利なツールです。ただ、その反面、誰もが情報を発信できるので玉石混交というのも事実です。どの情報を信じ、なにを重要と判断するかは自分で決めないといけないんですね。そういう意味で、「ネットは上級者のメディア」なんですね。

佐藤 新聞社のサイトもカテゴリーごとに分かれていますが、時系列順に新しい記事が並ぶため、記事の重要度がわかりにくいし、クリックしてみないと記事の概要がわかりません(p.152-3)

これも、その通りですね。先日、日経新聞の2つのアプリのUIとそれによる情報の受け取られ方の違いについて考察を書きましたが、特にスマホでの閲覧では、情報が端的な一覧にされたものも多いため「記事の重要度がわかりにくいし、クリックしてみないと記事の概要がわか」らないといった問題は多くなると思います。

ネットの論調が主流とは限らない?

最後にもう一つ。池上さんのネットの情報に関する考察で、ちょっと違和感を覚えた部分をご紹介します。

池上 ネットで支持が多い言説だからといって、国民的な指示があるとは限りませんからね。同じ人が「××反対だ」「××は素晴らしい」と1日3回書けば、その意見が強いように見えますが、社会全体で見ればそうとも限りません。ネットのヘビーユーザーほど、「ネットの論調が主流とは限らない。ネットで不特定多数に向けて情報発信している人は全体で見ればまだ少数派だ」くらいに考えておいたほうが、バランスがいいかもしれないですね(p.157)

たしかに一理あるとは思うんですけど、それはTVや新聞、雑誌の情報にも当てはまると思います。TVや新聞で報道される情報だって、それが「社会全体」の論調なのかというと、そうでもない気がします。池上さんが言わんとしていることは理解できていると思うんですけど、どうもこういった考えを持った方々は「ネット」に対するバイアスがあって、そこもアンバランスなんじゃないかなと感じています。

少し話は逸れますが、いまの時代、ネットとリアルを分けて考えることは危険だと思っていて、先日の記事でも似たようなことを書きましたが、スマホが普及して、いつでもどこでも情報にアクセス出来るようになった昨今、ネットで起こっていることとリアルで起こっていることが限りなく近づいていると感じています。そして、たとえばネットメディアには見えていて、既存の新聞やTVの人たちには見えていないと感じるものもたくさんあるように感じています。既存メディアに近い方々は、長い時間かけて築きあげられた報道の「常識」や「組織のシステム」というフィルターを通して物事を見ている気がしてならないんですね。これも僕のバイアスのかかった見方かもしれないですけど。

理想的には「ネットだから」「既存のメディアだから」といったバイアスをかけるのではなくて、どちらもバランスよく、広い視野で見られたら良いと思うわけです。

最終的には「バランスよく情報を見よう」というところで、池上さんと同じ見解だと思うのですが、少し「ネット」を差別した、というか、下に見ている印象がしたのであえてコメントしてみました。

さいごに

以上、最後は批判で終わってしまいましたが、「最強の読み方 」の内容はうなずけるものばかりで、とても参考になりました。ここで紹介したもの以外にもたくさん良い考え方や手法、勉強の方法がまとめられています。ネットのツールやスマホやタブレットなどのIT機器の活用については、ちょっと遅れている感は否めないですが、既存メディアや書籍からの情報収集については特に参考になる内容がたくさんありました。

会話形式で書かれているので、すごく読みやすいですし「僕らが毎日やっている最強の読み方 」は、まだ自分の「読み方」に出会えていない方には特にオススメです。

では、Happy reading!

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