Microsoft自身が「The Internet Explorer 6 Countdown」というサイトでIE6の使用を辞めるように促している昨今、IE6のサポートをストップしているウェブサイトが増えています。WordPress.com (Mashableの英語記事)でも先日サポートをストップしたそうです。
が、しかし!
ユーザ目線で考えたら、実はIE6ユーザは望んで使っているというより、むしろ仕方なく使っている場合が多いのではないでしょうか?これはあくまで推測でしかないんですが、一番多いのは「勤務先でIE6しか使えない」場合。古いコンピュータからアップグレードできない状況にある方、または、PC初心者の方でそもそもアップグレードの仕方が分からないなんて方も多そうです。
そこで「危険なブラウザを使ってますよ!」とか「最新のブラウザを使いましょう!」とか言われても、ユーザとしては「使いたくて使ってるわけではないし…」と思うだけ。「できるなら変えてるよ…」と思いつつ、しぶしぶそのサイトを去っていく。そんな状況が目に浮かびみます。
先日「クロスブラウザはもう古い!HTML5+CSS3時代のプログレッシブ・エンハンスメント」という記事でも書かれていましたが、最新の「モダンブラウザには、よりリッチなコンテンツデザインを。オールドブラウザでも、情報がきちんと表示されるよう配慮する」のが基本中の基本ですよね。
制作側、運営側としてはIE6は切れるなら切りたい。まったくサポートしないで済ませたい。しかし、ユーザの事情を考えたらIE6ユーザにも最低限の配慮はしたいですね。そのうち、ウェブ制作でも「バリアフリー」なんて騒がれる日がくるかもしれません。
2011年5月25日に公開され、2014年8月30日に更新された記事です。
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「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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