Jeffrey Zeldman氏が書いたIEに関するブログ記事「IE9 Preview」を読んでIEについて考えさせられた。
ウェブ制作者のほとんどがIEで苦労したことがあって「IEなんてなければいいのに」と思っている方も多いはず。アメリカでは、IE6の葬儀まで行われたほどだ。
そんな僕もIEを嫌う制作者の一人で、ウェブページを制作していて幾度となくIEがなくなれば
- 制作がどんなに楽になるか
- より最新の技術が使えるようになるのに
と、心から思ったことがある。
が、そんなことはどうだっていいユーザは多くいる。
ブラウザはコンピューターに入っているものを使う。ただそれだけ。ネットにつながって、ウェブページが見られればいい。
そんなユーザが多いわけだ。
現に60%以上のユーザがいまだにIEを使っていて、それが急激に減る傾向は見られない。
どう考えても少なくともこれから先、数年間はIEは避けて通れない。
WindowsがOS市場を牛耳っている限りこの状況は変わらないし、周りがどんなに騒いでもMicrosoftが変わらなければIEは変わらないわけだ。
Zeldman氏が言っている以下のことに僕も同意するが、IEの開発チームが、Microsoftがこういった声を聞き入れてくれるのだろうか?それを心から願うばかりだ。
IEが標準に準拠することが、IE特定の新しい機能を開発するよりも重要だ。
IEをパッチして修正するより、WebKitに移行した方がエンジニアリング・リソースの良い利用方法だ。
2010年3月21日に公開され、2012年4月28日に更新された記事です。
About the author
「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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