RSSは死んでいく技術?

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昨日、TwitterとTechCrunchでRSSに関する記事を連続して見て、気になったので調べてみました。Twitterで見たブログの記事は「RSSは死ぬほど便利なのにこのままだと死んでいってしまう」といった内容のもので、TechCrunchの記事も同じように「FacebookとTwitterが本当にRSSを殺している」という題名で、RSS経由のサイトへのアクセスが急激に現象していると書いています。

個人的にはRSSヘビーユーザで、情報収集には欠かせないツールになっています。特にアメリカのIT関連の情報収集には重宝しています。でも、一般的にはどうなんでしょう?

まず、自分の経験値からの勝手な見解は以下のとおり:

  • RSSはある特定のユーザにしか使われていない
  • RSSを使っているユーザはかなりのヘビーユーザ
  • RSSをなんだか知っている一般ネットユーザは少ない
  • その反面、RSSをなんだか知らずに使っている人も意外と多い
  • クオリティの高いRSSを提供しているサイトが少ない

フィード登録者数の目安(Google Reader調べ)

Google Readerで有名どころのRSS登録者数を調べてみました (1月5日0:30現在)。Google Readerがすべてではないですが、目安にではなるのではないでしょうか?

日本

  • 日本経済新聞: 1,004,934
  • asahi.com: 443,775
  • @IT: 284,233
  • CNET Japan: 195,143
  • ITPro最新ニュース: 117,818
  • 堀江貴文オフィシャルブログ: 23,556
  • 100SHIKI: 15,496
  • ITmedia News: 4,196

アメリカ

  • CNN Breaking News: 8,395,754
  • The New York Times: 1,938,883
  • Wired.com: 394,069
  • Lifehacker: 421,291
  • MacRumors: 237,885
  • The Wall Street Journal: 74,703

CNNの約840万はなかなかの数ですね。日経の100万という数にもびっくりしましたけど。Google Reader以外のRSSリーダーを使っているユーザもいるので、当然この数値より実際の登録者数は多いはずですよね。そう考えると、RSS利用者はそれほど少なくないようにも思えてきます。

ちなみにAmebaの人気芸能人ブログなども探してみたのですが、一番人気の「前田敦子オフィシャルブログ」でもGoogle Reader登録者数は1,463でした。まぁ、Google Readerで芸能人ブログを読んでいる人というのもなんだか想像できないですしね。。。芸能人ブログなどは、きっとサイトに直接アクセスするユーザが多いのでしょう。

企業のフィードによる情報発信

Internet Watchの記事で紹介されている「インターネット白書2010」(Amazon.co.jpへリンク)の調査結果によると

  • フィードによる情報発信を行っている企業サイト: 11.4%
  • 企業のブログ利用率: 24.2%

だそうです。※ウェブサイトに関する調査の有効回答数は1900件

フィードで情報を発信している企業は少数派のようです。RSSの性質上、そもそも企業サイトには向いていないということもありそうですし、企業サイトで公式に発信する情報が毎日のようにある企業はそれほど多くないということでしょうか。それに対してブログを利用している企業は4社に1社というのは面白いデータだと思いました。

RSSの認知度

こちらはちょっと古いデータになってしまうのですが、「はじめてのRSSマーケティングガイド」というサイトに掲載されていた「インターネット白書2008」の情報によると2008年のフィードの使用・認知度は以下のとおりだそうです。

  • すでに利用している: 7.5%
  • まだ使ってないが利用を検討している: 1.3%
  • どういうものか知っているがまだ利用していない: 9.8%
  • 聞いたことはあるがどういうものか知らない: 12.5%
  • 以前利用していたがいまは利用していない: 2.7%
  • 知らない: 66.4%

※参照データはこちらから。

2007年のデータと比べても、だいぶ減少しているようなので、2011年の今ではこれよりだいぶ下がっていてもおかしくなさそうです。

まとめ

こういった状況を見ているとRSSは利用するユーザがそれほどは増えず、キャズムを超えて一般ネットユーザが日常的に使うものにはならなかったということでしょうか?しかも、ユーザ数は減少傾向にある。ただ、ユーザ数が少なくなっているといっても、サイトによっては登録者数をそこそこ集めているのも事実です。それを考えるとRSSが消えてなくなるというのも現実的ではないような気がします。

僕には「ホットな技術」として、もてはやされた時期を過ぎ成熟期に入っているようにも見えます。Reederのようなアプリの良さが広まり、「釣り記事」の多いRSSの情報発信側も淘汰され、RSSユーザにとってより良い環境が整っていくのではないでしょうか?利用しているユーザは確実にいるわけですし、FacebookやTwitter上でものすごいスピードで流れていく情報に翻弄されて疲れたユーザが、よりコントロールが効くやり方でニュースを読むことができるRSS購読に戻ってくる。なんてこともあるのではないでしょうか?

それともRSSは死んでいく技術なのでしょうか?

About the author

Rriverの竜(りょう)です。「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、東海岸のボストン近郊でウェブ制作を開始。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務。現在は組織のウェブ担当者として日英バイリンガルウェブサイトの運営に携わっています。より詳しくはこちら

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