MacにApache、MySQL、PHPの環境を簡単に設置できるMAMPですが、MacBookに入れてたやつが古くなってきたのでアップグレードしてみました。Apacheの設定やデータベースファイルとかサイトファイルの移行など、けっこう面倒くさいかと思っていましたが、意外とサクっとできました。
今回は、1.8.2から1.9.4にアップグレードしました。
アップグレードの手順
アップグレードの手順は、MAMPオフィシャルの「Upgrading MAMP & MAMP PRO (PDF) 」というドキュメントを参考にしました。
手順は以下のとおり:
- アプリケーションフォルダにある「MAMP」フォルダを「MAMP_old」に変更
- 最新版のMAMPをダウンロード
- 「MAMP」をアプリケーションフォルダに移動
- 「MAMP_old」から「MAMP」へ以下をコピー
- MySQLのデータベース
MAMP/db/mysql/ 以下にあるデータベースフォルダをコピー - サイトファイル
MAMP/htdocs/ 以下にあるサイトファイルをコピー
- MySQLのデータベース
- Apacheのhttpd.confの編集
Apacheの設定ファイル(httpd.conf)の編集
メインの設定ファイル「httpd.conf」は結構長いファイルなので、あとで編集箇所を探すのが大変。なので、今回は新しく記述するものに関しては別ファイルをつくってhttpd.confからインクルードするようにしました。
MAMPフォルダの conf/apahce にあるhttpd.confに以下を追加
Include /Applications/MAMP/conf/apache/virhost.conf
virhost.conf にいつも設定するバーチャルホストの記述を追加しました。
Listen 8001
<VirtualHost *:8001>
DocumentRoot "/Applications/MAMP/htdocs/site001"
</VirtualHost>
PHPの設定
今回は以下のPHPまわりの設定もしておきました。
phpとpearをターミナルからフルパスを入れずに動かせるように、Mac OS Xの既存のPHPとPEARの名前を変更して、MAMP版のほうにシンボリックリンクを追加しました。
$ cd /usr/bin
$ sudo mv php php_original
$ sudo ln -s /Applications/MAMP/bin/php5.3/bin/php /usr/bin/php
$ sudo mv pear pear_original
$ sudo ln -s /Applications/MAMP/bin/php5.3/bin/pear /usr/bin/pear
$ sudo mv pear pecl
$ sudo ln -s /Applications/MAMP/bin/php5.3/bin/pear /usr/bin/pecl
これでpearやpeclの拡張ライブラリのインストールの準備も万全になりました。
更新履歴
- Bashの記述にテキストハイライターを適用して古くなっていたレイアウトを調整しました。内容自体は公開時のままになっています(2018/5/1)
2011年2月21日に公開され、2020年2月17日に更新された記事です。
About the author
「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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