「USJを劇的に変えた、たった一つの考え方」から学べる2つのこと

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USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)には行ったことがなくて「TVでよく目にするようになったなぁ、いろいろコラボ企画が盛りだくさんで面白そうだなぁ」と思っていたくらいでした。あと、TV番組で森岡さんが出ているのを見たことがあって、すごい実績を打ち出した方だなぁとは認識していました。

そんななか、なにかのきっかけで目にしたのが森岡さんの「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力 」という本でした。タイトルを見て「確率思考」というところに興味をそそられました。面白そうだなぁと思ってAmazonでレビューを見ながら購入を検討していた際に、先に森岡さんの前著「USJを劇的に変えた、たった一つの考え方 」を読んだほうが良さそうだと思い、こちらを買って読んでみました。

どんな本?

この本のプロローグにも書かれているのですが、この本は2部構成になっていて、前半はマーケティング思考の必要性とその手法、後半はマーケターというキャリアについて、特にこれから就職を考える大学生向けに書かれた内容になっています。前半の内容はマーケティングを体系的に学んだことがない僕にはすごく参考になる内容でしたし勉強になりましたが、後半については内容的にターゲットとなる読者層に当てはまらないので、さーっと流し読みしました。

ということで、今回のブックレビューは主に前半部分の内容についてになります。僕がこの本から学んだことで最も重要だと思ったことを2つだけ厳選してご紹介します。

消費者視点の大切さと難しさ

まずはじめに、これ。

僕はウェブサイトの制作をはじめたころから、ユーザを中心に考えてものごとを進めることに慣れ親しんできましたが、世の中の人々は意外とそうでもない、というかそういうふうに考えられる人が少なかったりするんですよね。特に組織では。

「ゲストが本当に喜ぶもの」と「ゲストが喜ぶだろうと作る側が思っているもの」は必ずしも一致しないのです。(p.29)

ここを心から理解するのってすごく大切で、そんなの当たり前と思っている方でも、もう一度、振り返ってみて本当に真のユーザ目線で考えられているか、製品やサービスがユーザが本当に喜ぶものになっているか問いかけてみるべきだと思います。

ただ、組織ではこれがすごく難しくて、僕も日々そういったことに悩まされ、逆にそこを解決すべく奔走しています。というのも、そこが解決できれば他にはない強みになると強く信じているからです。すんごい大変で何度も心折れまくるんですけどね。

粘り強い性格なので。。。いまのところは。

会社という組織が消費者視点で一致団結することは、自然状態では困難だと私は考えています。大きな組織になればなるほどそれは難しい。その理由は、会社というたくさんの人が集まっている集団の中では、会社の利害と個人の利害が必ずしも一致しないからです。 (p.33)

まさにこの指摘の通りで、組織で働いていると個人の利害とか思いみたいなものが強すぎることってよくあるなぁと思います。そのせいで製品やサービスが外に出て行くころには独りよがりのものになってしまっているケースを見かけます。大企業の製品やサービスでも「は?そんなの誰も欲しくないよ」と思わされるものを、たまーに見かけますよね。残念ながら。

社内政治とかパワーゲームみたいなのがユーザ目線から遠く離れたところで行われていて、大切な判断に影響してくるんですよね。大きな決断が必要な時に、そんな「社内政治」に入っていかざるを得ない場合もあるんですね。避けて通れない状況になる時がある。そんなことに大切な時間を費やしているなら、成果をあげるために皆で協力し合って働けたら、どんなに素晴らしいし楽しいか。ちょっと考えればわかることなんですけどね。状況が真っ当な判断を狂わせるんですね。

こういった企業の独りよがりな製品やサービスでも、たまたま当たることはあるんでしょうけど確率は低いし再現性が低いから、PDCAのサイクルを作ってさらに上を目指すのが困難になります。当たるか当たらないかわからない確率が低いものにお金と時間をかけていては経営は成り立たないですし。働く人たちのモチベーションも下がります。

だいぶ話が逸れてしまいましたが、結局、どんな仕事でも成功の確率を上げられるように自らを鍛錬するというのが、すごく大切だと改めて感じさせられました。

「マーケティング的な考え方で成功確率を上げる」という考え方

マーケティングの手法やフレームワークはいろいろありますけど、この「成功の確率を上げる」という考え方はすごく大切だと思います。というか、マーケティングをするにあたって一番大切な考え方かもしれません。当然なんですけど、ここを心から理解して起点にしてものごとを進めるのと、そうでないのとでは大きな差を生むと思います。

なぜかというと、こういう考え方をしっかり持っていないと、どうしても作る側の独りよがりになったり準備を怠ったりしますし、常に行き当たりばったりの「面白いアイディアだね」「いいね、それ!」といった感覚のみの判断に左右されることが多くなります。

結局、意見の強い人や話が上手い人のアイディアで進めざるを得なくなる確率が高くなります。そして、実際にプロジェクトを動かさなくてはならない当事者たちが苦労してなんとか解決する。なんとも言えないことになるわけです。

それって、なんかおかしいですよね?

もちろん、勢いのある企画も大切ですけど、根拠や理由をしっかり持っておかないと、良くて一発屋で終わってしまいます。「楽しかったねー、良かったねー」で終わってしまうか、関わるメンバーがみんな疲弊して「これ何のためにやったんだっけ?」となってしまう。

あと、こういった土台となる考え方をチームメンバー全員で押さえておくと、起点が揃うので有効かつ建設的な議論がしやすくなりますよね。

そして、そこで出てくるのが頭のいい人たちが考え尽して整理したマーケティングフレームワークなわけです。それらのフレームワークを利用することで、確率を上げるためのむずかしい判断を比較的容易に出来るようになるんですね。

ちなみに、そういった基本的なフレームワークの話もこの本では紹介されています。

まぁ、こういった基礎を理解してからが奥が深くて実践を重ねないと学べないことも多いんでしょうけど、土台がしっかりしないとその上に高い城は築けないですからね。

まとめ

マーケティングを体系的にじっくり学んで整理しておきたいと思うんですけど、なかなか重い腰が持ち上がりません。というのも、結局は使い道を見出すのが難しそうだからです。組織で働いている場合、森岡さんのようにチーフ・マーケティング・オフィサーという役職と権限を認めてもらえた場合は良いですが、権限がないところから始めるとすると、豊臣秀吉が草履取りから天下を取るのと同じくらい至難の技だと思います。それこそ、確率低そうですよね。

そんな秀吉に匹敵する能力を持った人がどれだけいるかというと、そんなにいないだろうし。マーケティング主導に組織を改革して導けるトップも稀だと思います。だからこそ、USJのV字回復は奇跡的なことだったんだと思いますし、森岡さんが日本のトップマーケターだと騒がれた(?)のだと思います。

とはいえ知識も実績もないのに権限をあたえられるかというと、そんなわけないし。この本で学べるような基礎から始めて、着実に実績を上げて経験を積んで信頼を得ていくしかないんですよね。まずは考え方をしっかり学んで、そして、基本的なフレームワークを活用して実践経験を積む。そういったことを地道に積み重ねていけば、道は拓ける、と。そういう場合もあると。そう信じたいですね。

ということで「USJを劇的に変えた、たった一つの考え方 」のご紹介でした。マーケティングを学んだことのない方には特にオススメです!

では、Let’s enjoy practicing marketing!

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