マーケティングはつまらない?

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日経ビジネスオンラインの「マーケティング・ゼロ」という連載をされている関橋英作さんの「マーケティングはつまらない?」を読んでみた。連載コラムに加筆・修正された本なので、散文的要素は否めないが各所に共感する内容が盛り込まれていて、すごく良い本だと思いました。

共感するところが多くて付箋でいっぱいになっちゃいました


キーだと感じたこと、共感したことをまとめると以下の通り。

  • 消費者にいかに「好き」になってもらえるかを考えるのがブランディング
  • マスではなく「個」に訴えかけるマーケティングがきく時代
  • 消費者に共感してもらい、感動してもらえる「情緒的価値」を生み出せるかが大切
  • より人間味のあるコミュニケーションが人の心を動かす
  • ブランディング・広報・マーケティングの区別はいらない
  • 社会のためになる。人のためになる。への意識が強まっている
  • コミュニケーションが希薄な社会だからこそ「繋がりたい」「嬉しいを共有したい」願望が強い時代
  • プレゼンの主役は、プレゼンターではなく聞き手。プレゼンは聞き手の要望を受け止める場である
  • 誰に、何を、どのように伝えるかをシンプルに考える
  • 多忙な消費者にいかに自分に時間を割いてもらえるかを考える。その価値をあたえられるかを考える
  • より人間の本質に近い部分でのコミュニケーションが重要になってくる
  • 「切り捨ててきたもの、忘れていたもの、価値を見いだせなかったものにこそチャンスがある (p169)」
  • アイディアをプレゼンするときは上司や同僚にも分かりやすく「キャッチコッピー」にして説明できないといけない

最近、「マーケティング」とは「どうすれば相手に共感してもらえるコミュニケーションができるか?」を考えることだと思っています。だからこそ、金をかけているとか、大手代理店がやっているとか、そんなの関係なしに、アイディア次第で面白いことをやっている人たちが共感を得られる時代。人間として、より自然に近い状態に戻ってきたのかなぁと思っています。

仕事をはじめてから十数年ウェブ制作をやってますが、最近はより「マーケティング」を意識した制作を心がけています。
機能だけではない「情緒的な価値」を併せ持つウェブサイトを目指して、勉強して行きたいと考える今日この頃でした。

About the author

Rriverのステッカーが貼られたMacBookの向こうにいる自分のMemojiの似顔絵

「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら

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