Webアクセシビリティの「はじめの一歩」をスクリーンリーダーの使い方を覚えることにしてはどうだろう?

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突然ですが、スクリーンリーダーって使ったことありますか?

ちょっと疑問に思ったので、Twitterでウェブ制作に関わる方々(デザイナー、エンジニア、ディレクターなど)に「iOSやAndroidの読み上げ機能って使えますか?」という質問をしてみた ら、実に87%の方が「使えない(試したことはある)(13%)」「試したことない(74%)」ということでした。

※アンケートにご協力いただいた方々、本当にありがとうございました!

100件の回答なので、これを「ウェブ制作者全般」と見るのは微妙ですけど、このアンケートの回答を見る限りではウェブ制作に関わる方々でもスクリーンリーダーはあまり使ったことないんですね。身近なスマホのほうが使ったことある確率が高いと思って、あえてスマホで聞いてみたんですが、デスクトップだったらあるのかな?

なにはともあれ、まだ使ったことない方にはぜひ試して衝撃を受けてもらいたいんですけど…

思ったより難しいVoiceOverの使い方

僕はスクリーンリーダーを最近まであまり使ったことがなくて、まずはMacとiOSのVoiceOverで使い方を覚えているところなんですが、これが結構クセモノなんですね。

マウスや通常のタッチスクリーンでブラウザを使うのとは、かなり違う操作方法なので、なかなか使い方が覚えられない。ウェブサイトにアクセスして文章を読むだけでも一苦労なんですね。ましてや目をつぶってやったら「100%無理!」なレベルです。汗

読もうとしているウェブサイトがアクセシブルじゃないのか、それともVoiceOverの使い方が難しいのか、はたまた自分が不器用なだけなのか…(たぶん、すべてだと思うんですけど)。ハードルが高いと思うんですよね。

体験してみて初めて感じる衝撃

たとえば、このブログをVoiceOverを使って読んでみたら「なんじゃ、こりゃ!?」とか「なんで、こうなんの!?」となることが結構ありました。

ページを上から読み上げると検索ボックスのところで、なぜか「検索、検索、検索」と何回も読まれたり、リストの記号のところで「発音不能」と言われたり、ページ内リンクをたどると続けてその下の文章を読んでくれなかったりと。。。

Webアクセシビリティに詳しい方にとっては、そんな初歩的なこと…と思われるのかもしれないですけど、自分のような初心者にとっては自分が作ったウェブサイトが「こんなことになっている」というのを自ら体験することほど衝撃的なことってないと思うんですよね。

僕もこのブログをスクリーンリーダーで読んでみて「これはキツイなぁ」とか「まじで使えねぇ!」など、何度も衝撃を受けています(修正はこれからですが…)。汗

でも、こうやって自ら汗をかく思いをして体験して衝撃を受けると、Webアクセシビリティに対する認識がガラリと変わるんじゃないかなぁと思うんですよね。

Webアクセシビリティのはじめのハードル

昨今「Webアクセシビリティ」が注目されたり、話題にされて いるとのことで、それはそれですごく喜ばしいことなんですが、その割にはウェブ制作者の間でスクリーンリーダーを使ったことがある方が少ないなぁという印象を持ちます。

そう考えると、本当の意味でのWebアクセシビリティの普及のハードルって、実はこのあたりにあるんじゃないかなぁと思っています。

Webアクセシビリティを、いまより一層普及させるには、ウェブ制作者の方々の90%以上が、スクリーンリーダー(読み上げ機能)を使えるレベルにしていかないといけないんじゃないかなぁと感じています。

もちろん、Webアクセシビリティはスクリーンリーダー対応に限られたものではないんですけど、意識改革のきっかけとして、すごく良い機会だと思います。より多くのウェブ制作者がブラウザでチェックをするのと同じようにスクリーンリーダーでのチェックを日常の制作ワークフローに組み込めたら、今よりもWebアクセシビリティ対応の状況は格段によくなるはずです。

ということで、今回はスクリーンリーダーから少し話を広げて、Webアクセシビリティについて書いてみました。

皆さんがVoiceOverを使い始めるときに困らないように、近いうちに「VoiceOver簡易逆引きマニュアル」的な記事を書きたいと思います。ウェブ制作者のための「はじめてのiOS VoiceOver」チュートリアル(初級編)』という記事を書きました。ぜひ、VoiceOverをお試しください!

About the author

Rriverのステッカーが貼られたMacBookの向こうにいる自分のMemojiの似顔絵

「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら

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