Google Analytics (GA) の直帰率 (Bounce Rate) について奇麗にまとめられたインフォグラフィックスがあったのでご紹介。特にランディングページの重要な評価指標になるので、しっかり理解しておきたいですね。以下の3つのセクションで分かりやすく説明されています。
- 直帰率とは? — GAの場合の算出方法
- 業界別の平均値
- 直帰率に影響を与える要因と改善策
Google Analyticsなどの解析ツールは、ウェブ担当だけでなく各部門の担当者が使いこなせるべきだと感じています。そのような、解析ツールがはじめての方々への説明にも使えそうです。どの数値も計算方法や特徴などを正確に理解して判断材料にしたいですね。たとえば、直帰率も「数値が高いページ = 役に立っていないページ」と一概に言える訳ではないですからね。(検索エンジンから訪れて、すぐに欲しい情報が見つかった場合など)
Google Analyticsの直帰率
直帰率 = 1ページしか見ていないセッション数 ÷ そのページの全セッション数
※Analyticsヘルプの「直帰率」の説明
以下のような場合に1ページしか見ていないと判断されるそうです:
- サブドメインを含む他サイトへのリンクをクリックした
※別ウィンドウで開いている場合は当てはまらない - ブラウザのバックボタンを押してサイトを去った
- ウィンドウ(またはタブ)を閉じた
- セッションがタイムアウトした
※30分でタイムアウトするそうです(参考)
業界別の平均値
この数値と比較してどうという判断はできないと思いますが、参考として面白い数値ですね。たとえば、一つのアクション(「購入する」など)があるランディングページの直帰率は70〜90%だそうです。かなり高いですよね。
直帰率に影響を与える要因と改善策
直帰率に影響を与える要因と改善策がまとめられています。直帰率に影響を与える要因として僕が気になったのは以下の3つ:
- ポップアップ広告、音楽、ストリーミング・ビデオ、アンケート
こういった要素を使うときは、よほど案を練ってからじゃないとダメですね - 広告とランディングページのメッセージ
たとえばバナー広告のメッセージとたどり着いたランディングページのメッセージの連携がうまくいってない場合、直帰率はかなり高くなってしまいます - ページの目的
すぐに帰ってもらっていいページもあるということですね
解決策のほうは、以下の2つが気になりました:
- 関連性の高いコンテンツを提供する
当然なんですが、広告ごと、キーワードごとのランディングページを作って、広告で宣伝したことが、ランディングページで解決できるべきですね。 - 検索ボックスを目立つように表示する
なるほど。探しているものが見つからなかったときにすぐ検索できたらユーザは便利ですもんね。
英語ですが「Bounce Rate Demystified」のインフォグラフィックスはこちらから。
2010年11月18日に公開された記事です。
About the author
「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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