「Steve Jobs」を読み終えて、やっぱり、彼にひとこと「Thank you」と、心から言いたい。
英語版をiPadで読んだんですが、涙けるところあり、笑えるところあり。そして、なにより、571ページという本にまとめられた「Steve Jobs」の人生を読んで、ものすごく勉強になりました。これからも何度も読み返して勉強させてもらおうと思っています。いつでもペラペラめくって読めるようにハードカバー版もオーダーしちゃいました…笑
さて、この本を読み終えて、なぜそんなにAppleの製品が好きなのか、どうして彼の死にこんなにもショックを受けたのか、少しずつですが自分の中で明らかになってきたので書き残しておきたいと思います。
なににそんなに共鳴したのか、そして、尊敬の念を抱いたのか。
それは、結局のところ、以下の3つに対してなんだと思います。
もの作りに対する真剣な姿勢とこだわり
「完璧」ではないところもあるとは思いますが、彼らの製品は、あらゆることが考え尽くされていて、ユーザとしては、常に先回りをされている感じがあります。「こうだったらいいのにな。。。」と思うことが、自然とそうなっている。そして、そうじゃないものも次第に解決されていく。これは真剣な姿勢やこだわりから来るものだと思うんですが、たとえそれが完璧ではなくても、そこまで考え尽くされた選択肢だと、ユーザとして納得の行かない部分でも受け入れられる。作り手の情熱に負けちゃうんですね。
生み出したものへの愛
そして、そこまでこだわって作ったものだからこそ、それら製品に対する愛がすごい。Steve Jobsが製品発表の際によく言っていた「Isn’t this great?」は、本当にそれを愛している人じゃないと言えないものでした。こだわりにこだわって本当にいいものを作った人だけが言える「これ、いいだろう?」。大企業であんな風に自社の製品を褒め称えられる人って、どれだけいるでしょうか?
シンプルさへのこだわり
複雑なものをシンプルに仕上げるには、それを根本から理解して、考え抜いて、噛み砕いて、直感的に分かりやすく、ひとつひとつ丁寧に組み立て直す必要がある。これって実は気の遠くなる作業なんですよね。それを貫いたSteve Jobsには感服します。
これらを誰にも負けない情熱で、自分に偽りなく取り組んだSteve Jobs。そして、それをAppleという企業全体で実践した生き様に心底憧れます。
10月5日、Steve Jobsが亡くなったニュースを聞いて、彼やAppleという会社やその製品が自分に与えていた影響の大きさに改めて気がつきました。それは「こんなことが出来たらいいのに」、「こんなやり方が出来たら楽しいだろうに」という、憧れだったんですね。
自分も、その「憧れ」を憧れだけで終わらせず、実践できる人生を歩んでいけるように、修行を続けていきたいと思います。
最後にもう一度、
Thank you, Steve.
Please rest in peace. I still can hear you say, “Isn’t this great.”
2011年11月14日に公開され、2020年4月27日に更新された記事です。
About the author
「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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