これぞGoogleのすごいところと思わされたのでご紹介。YouTubeを見ていて削除された動画に出くわした時、どういう仕組みなのか不思議に思っていました。「著作権」というセンシティブな要因を、しっかりシステム化・自動化してビジネスにまでしているのが、さすがGoogle。コンテンツオーナーとユーザの両方がそこそこ納得のいく良い妥協点を見つけた良いシステムだと思います。
Content IDの仕組み
YouTubeの違法コンテンツの認識には「Content ID」というシステムを使っているそうで、大まかには以下のような仕組みだそうです。
- コンテンツオーナーが保護したいコンテンツのコピーをYouTubeに提出する
- 提出されたコンテンツは「参照ファイル」としてデータベース化される
- ユーザがコンテンツをアップロードする際、データベースにある参照ファイルと比較する
- 違法なコンテンツが見つかった場合、コンテンツオーナーが選んだアクションが取られる
コンテンツオーナーは以下のオプションからアクションを選べるそうです:
- ブロックする
- 放置する
- 広告費をもらう
#3を選んだ場合、ビデオに表示される広告の収益をコンテンツオーナーとYouTubeとで山分けするそうです。1週間に10億回も広告が表示されるそうなので、人気コンテンツは結構儲かるのでは?
機械で自動化されたシステムなので、誤認などでユーザを起こらせるケースもあるとは思いますが、認識システムが改善されていけばユーザもコンテンツオーナーもハッピーに動画共有ができるのではないでしょうか?こういう考え方は、いつか仕事や人生に役立つ気がします。ぜひ、覚えておきたいですね。
説明ビデオ
以下、英語ですが説明ビデオです。このビデオのコメント欄はひどいことになってますが。。。
2010年12月10日に公開され、2011年7月23日に更新された記事です。
About the author
「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、ボストン近郊のウェブ制作会社に勤務。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務した後、ウェブ担当者として日英バイリンガルのサイト運営に携わる。詳しくはこちら。
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