ウェブコンテンツの校閲、やってますか?

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突然ですが、ウェブコンテンツの校閲ってやってますか?

最近、文章の校閲の大切さを改めて実感する出来事が続いたので、今回はちょっとコンテンツの校閲について書いてみようと思います。

ウェブサイトを運営するにあたって、一番大切だと言っても過言ではないのが正確な情報をユーザに届けることです。もちろん、ウェブサイトで結果を出すには、UXやUIを考えることも、デザインやレイアウトを考えることも、そして、コンテンツ・マーケティングやLPのコンバージョンを考えることも大切です。

でも、タイムリーに正確な情報をユーザに届けること。実はこれ以上に大切なことってないんですよね。だって、どんなに良い体験が提供できても、奇麗なデザインで使い勝手が良いUIが作れても、情報が間違っていたら、間違ったタイミングで発信されていたら意味がないんですよね。

正しい情報を伝えることの大切さ

特にウェブでは誰でもすぐに情報が発信できる時代なので、正確な情報の発信が甘く考えられがちです。すぐに更新ができることもあって、気軽にあれもこれもと情報を載せてしまうことも多いです。

だからこそ、ウェブに載せるコンテンツもしっかり校閲するべきだと改めて感じています。

以下の3つをすべてクリアするのは容易ではないですが、だからこそ、その価値があると思います。

  • 情報の正確さ
  • 文章のクオリティ(わかりやすさ)
  • コンテンツ制作のスピード

たとえば、ウェブサイトに掲載する商品の価格の0の数を1つ間違えただけで、大きな損害を及ぼす可能性があります。10,000円の商品の値段を誤って1,000円と表記してしまったら。ちょっとゾッとしませんか?

誤表記として注文をキャンセルしても法的には問題ないようですが、ユーザの信頼を損ないますし、複雑な心理的な影響を考えると、あってはならないミスです。

何度も見ている文章だと間違いに気づきにくい?

しっかりチェックしたはずなのに誤りを見過ごしていた。しかも、結構わかりやすいミスを見逃していた。そんなことが続きました。校正の大切さは重々理解しているつもりですし、いつも肝に命じて文章をチェックしているはずなんですけど。

気の緩みなのか、何度も見ていて間違いに気づきにくくなっていたのか。それとも他の誰かが間違いを見つけてくれるだろうという甘えが生じていたのか。はたまた、単に校閲スキルが不足していたのか。色々な要因はあったと思うんですけど、チェック漏れが発覚した時はショックでしたし、すごく悔しかったです。

そこで、このままではいけないと思い、大きく分けて以下の2つを考え直してみました。

1. 制作プロセスを見直す

まずは、コンテンツ制作のプロセスに問題がないか考え直してみました。

たとえば、何度も文章を変更して、その度にチェックをしていると、その分、間違う機会が増えてしまいます。そういったことを避けるために変更回数をきびしくコントロールする。そして、プロジェクト管理を徹底するといったことが必要だと考えます。

さらに、最終段階での校閲をプロに頼めるように予算と時間を充てるといったことも有効だと考えます。もし、お金や時間が取れないという場合は、組織内で校閲の大切さをもう一度議論する必要があるかもしれません。

2. 文章チェックの心構えを見直す

そして、もう一つ。文章チェックの際の「心構え」について考え直してみました。僕は、長年、仕事で文章チェックをやってきているので、間違い探しにはそれなりに自信があったのですが、ここ最近のミスでそんな自信は木っ端微塵に吹き飛んでしまいました。

「本気でここまでチェックしても見つけられないなんて…。」「何で見つけられなかったんだろう?これ以上なにができるのだろう?」と、少しだけ途方に暮れました。

とはいえ、途方に暮れていても仕方がないので、校閲のプロには出来ていて自分には出来ていないことはなんなのか、ヒントを探してみました。

そこで出会ったのが「校閲記者の目 あらゆるミスを見逃さないプロの技術 」という本です。ドンピシャのタイトルだったのでAmazonで見つけて即ポチりましたw

どんな本?

この本は毎日新聞校閲グループが運営する「毎日ことば 」というブログとTwitter で紹介された内容が書籍化されたものだそうです。毎日新聞で実際にあった校閲の事例が豊富に紹介されているだけでなく、なぜそのような修正の判断がなされたのか、一つ一つ具体的に解説されています。

章のタイトルを見るだけでも校閲の奥深さが伝わると思うので、いくつか紹介させてもらいます。

第3章 「1人前」と「一人前」で意味が違う 数字・単位・記号
第5章 「雨模様」は降っている?いない? 表現のニュアンス
第6章 品川区の目黒駅、港区の品川駅 固有名詞の落とし穴

タイトルを見るだけでも面白そうでしょ?
内容はもっと面白いですよw

この本から学んだこと

「なるほど、そこまでチェックするかぁ」とか「それは気づかなさそうだ」というものがたくさん紹介されていて、僕は「おぉ」とか「あぁ」とか「なぁるほどぉぉぉ」と、何度も唸り声を上げながら読みました。出てくる事例も面白いものばかりだし、文章もわかりやすいので楽しく読み進められました。

最終的に僕がこの本から学ばさせてもらったのは文章チェックの際の「心構え」でした。心構え(または視点?)を変えて文章を読むことで、気づかなかった間違いが見えるようになる。ちょっと大げさかもしれないですが、この本が自分の意識改善のきっかけになりました。

以下の3つは、どれも当たり前に聞こえるかもしれませんが、この本を読んだことで、これら3つの大切さを改めて認識しました。

1. すべて間違っていると思ってチェックする

間違いは予期せぬところに潜んでいるので、校閲の際は「すべて間違っている」くらいの気持ちで文章を読み進めるべきだということ。

2. 間違いのパターンを勉強して常に更新しておく

間違いやすいパターンがあるので、それらを前もって勉強しておいて、常に復習と更新をしておく。

3. 校閲は「読むこと」ではなく「考えること」

文字を追っているだけだと気づかない間違いがたくさんあります。文章の意味、書き手の意図、さらには情報の背景まで、幅広く想像しながら「考えながら」チェックすることが大切。

最後に

この本を読んで、自分の校閲スキルもまだまだだなぁと実感しました。そもそも、幼い頃から国語や漢字が苦手だったんですが、ウェブや広報に関わる仕事をしていると避けては通れないので、それなりに校正はできるようになったと思っていたんですが。はっきり言って甘かったです。まだまだでした。

そのことに気づかせてもらえただけでも、この本に出会えて本当に良かったです。

コンテンツ制作に関わる人だけでなく、ディレクターやデザイナー、エンジニアやコーダーの方々にも、そして、ウェブに関わるすべての人に読んでもらいたい本です。

ということで、明日も頑張ってウェブコンテンツを校閲しよう。

About the author

Rriverの竜(りょう)です。「明日のウェブ制作に役立つアイディア」をテーマにこのブログを書いています。アメリカの大学を卒業後、東海岸のボストン近郊でウェブ制作を開始。帰国後、東京のウェブ制作会社に勤務。現在は組織のウェブ担当者として日英バイリンガルウェブサイトの運営に携わっています。より詳しくはこちら

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